ステンレススチール

SS


もともとステンレススチールはスプーンやフォークなどに使用する銀の代わりとして開発されたのですが、その優れた耐腐食性によりインプラント(生体移植)にも使用されるようになり、今日の米国におけるボディピアスジュエリー市場では最も一般的な素材となりました。

現在ボディピアスジュエリーに使われているステンレススチールは316L(VM)という種類のものがほとんどですが、316L(VM)という表記は耐腐食性が高さだけを示しています。
ステンレススチールにも他の金属同様、ピンからキリまで様々なグレードや純度があり、ただ単に「医療用ステンレス」「サージカルステンレス」「ステンレス316L(VM)」という表記だけでは何の安全性も保証されていません。
そこでASTM(米国試験材料協会)がインプラントグレード(生体移植)として316L(VM)が最適に機能するよう構造上の特徴を研究し、F138という規格を制定しました。

316L(VM)の中でも、耐腐食性が最も高く、アレルゲンとなるニッケル含有量が極めて低く、Vacuum Melted(真空溶解)という不活性ガスなど不純物の解離揮発を促し高純度材料を得る工程を経たLow Carbon Content(低炭素含有)であるステンレススチールだけにASTM F138の規格保証が与えられます。


ANATOMETAL(アナトメタル社)のステンレスジュエリーは、ASTM F138の米国ASTM規格(※1)に規定されている医療用ステンレス(サージカルステンレス)素材のみで作られています。


硬度が高く、腐食しにくく耐久性があり、水に溶け出しにくい性質の為金属アレルギーはほとんど起こらない素材として、歯科治療ではインプラント治療に、メガネフレームや人体器具(ペースメーカーや人工関節など)に使用されてるのがこのASTM F138規格保証付のサージカルステンレスとなります。
そしてアナトメタル社はこのASTM F138規格保証付きのサージカルステンレスを鏡面仕上げ(ミラーフィニッシュ)に研磨することで、人体への安全性を更に確保しています。

非常に稀ではありますが、ステンレススチールによるアレルギーも報告されていますので、ご心配な方は事前にステンレススチールの金属アレルギー検査を行うことをお勧め致します。
しかしながらステンレススチールでアレルギーが発症したというケースの多くが、ステンレススチール素材そのものではなく混合物に反応しています。

(※1)ASTMは米国試験材料協会の略であり、その規格は国際的に製品の品質を向上させ安全性を高める為に存在しています。2014年の時点で、約 12,000種類以上の規格が発行されており、その策定には150か国・30,000人以上のメンバーが参加しています。世界75か国で法規制などの基準 とされるなど、国際的に広く通用しています。

尚、NEOMETAL(ネオメタル社)のステンレスジュエリーについてもアナトメタル社と全く同じ条件のステンレススチールを使用しております



ステンレスジュエリーのケア方法

ファーストピアスとして使用する場合は、オートクレーブで滅菌処理をしましょう。
完治したピアスホールに装着する前には、石けんと温水で洗浄するか、プロパノールまたは70%の消毒用アルコールでよく拭きましょう。

・装着後は入浴の際にシャワーでよく汚れを洗い流し、やわらかい布で水気を拭き取ってください。
洗髪料や石けん類は洗い残しがあるとピアスホールに問題を起こす可能性があるので、度々ジュエリーを外し、ホールとジュエリーの双方を充分に温水で洗浄して下さい。

・皮脂やほこりなどの汚れを放置するとジュエリーの輝きが鈍くなってきますので、宝石・各素材専用のクリーニングクロスを使用し優しく磨いてください。
溝などの細かい部分の汚れが気になる場合は、超音波洗浄機をご使用ください。

⚠ 歯ブラシや爪楊枝などはジュエリーの破損、傷や品質劣化の原因になりますので使用しないでください。
⚠ 殺菌剤、クリーナー、塩素やふさわしくない方法を用いると、ステンレスを腐食させてしまう原因になりますので避けてください。


ケアについてご不明な点やご不安がある場合はケア前に一度お問い合わせください。


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